valo-私の日常-

読了した本の感想を呟いていきます

「嫌われる勇気」感想

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□読了日 2021/10/14

□読もうと思ったきっかけ

この本を選んだ理由は私自身、親に認められたいという承認欲求があったからでした。日頃、親とぶつかっては、どうして自分だけそういう扱いを受けるのか、考えていました。まぁ私がそう感じただけで客観的に見たら違いはないのかもしれません。私が当事者なこともあり実際の事はわかりません。ただ、認められたいという承認欲求があるから、叱られた時に何がいけなかったのか、どうしたら認めてもらえるのかという思考になってしまう。この欲求をどうにかできないか、そう思ってこの本を読むことにしました。

 

□感想

本を読了し、答えがあったかと言われると明確にあったとは言えないかなとは思います。
ただ、得るものはあったと感じています。
以下の9点が、私が得ることができたと思う点です。
①全ては勇気の問題である。
②褒めるという行為は能力のある人が能力のない人に下す評価。褒められることによって、人は自分には能力がないという信念を形成していく。そのため、行うべきは上下の関係の褒めるではなく、ありがとうというお礼の言葉の横の関係である。
③この人は私に何を与えてくれるのかではなく、私がこの人に何を与えられるかである。つまり他人に働きかけることで私は誰かの役に立っていると自分の価値を実感することができる。
④他人のことは行為レベルではなく存在レベルで喜ぶ。
⑤できもしないことを自分に私はできると暗示をかけるのも自らに嘘をつく生き方。できないならできない自分を受け入れ、できるようになるべく、前に進むこと。
⑥諦めは「明らかにみる」という物事の真理を見定めるということ。
⑦他人を信じるにあたって一切の条件をつけない。裏切られることを恐れては何もできない。たとえ家族がお皿を洗ってくれなくても、イライラしていたら面白くないばかりか、家族だって近付いてこない。鼻歌でも歌っていたらもしかしたら手伝ってくれるかもしれない。
⑧ずっと先をどうなるか考えるのではなくそうなるために、今を必死で生きるのだ。
⑨困難に見舞われて後ろを振り返るより、これからどうするか先を見るべきなのだ。


②の褒めるという点について、思い返してみると親は私にだけは「ありがとう」と言っていました。他の兄弟には言わないのに。本を読んで親が兄弟達に対する接し方は子どもへのそれであり、私は個人。いち社会人として接されていたのではないかと気づきました。
そう考えると、悪いものではないというか、それが妥当であったのだとわかることができて、少し解決に進むことができました。もしそうではなく、意図のないありがとうだったとしても、そういう考え方を持つことで自分の精神を落ち着けることができます。


本の内容は哲学者と青年の問答であり、私が聞きたかったことはおおむね青年が聞いてくれることで、読みながら理解することができた。
読む人によっては気になる部分なども差異が出てくるかもしれないと感じる本であったかなと思います。